用語の解説 「さ」行
用 語 | 意 味 |
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最大常用水圧 maximum working pressure |
一般に使用されている状態で管路に加わる最大の水圧で、静水圧と水撃圧の和で表わせられる。 JIS K6742~43 (水道用硬質塩化ビニル管とその継手)の解説によれば、規格静水圧 0.75MPaに水撃圧0.25MPaを加えて1.0MPaを水道用塩ビ管の最大常用水圧としている。 |
射出成形 injection mo(u)lding |
熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂を成形する方法の一種で、成形材料は射出シリンダーの中で加熱溶融され、流動化した成形材料は、射出プランジャー又はスクリューによって固く閉じた金型の中に圧力で注入されて成形される。成形材料を射出するための機械を射出成形機(injection mo(u)lding machine) といい、可塑化機構、射出機構、型締機構及び駆動機構などから構成される。継手の寸法図でA形とあるのは、この射出成形によりられたものである。 |
重合 polymerization |
高分子にするために、単量体を一般には鎖状にCを軸として化学的に結合させることをいう。 結合されたものを重合体(polymer)といい、結合された単量体の数nを重合度(polymerization degree)という。 |
水頭 head (of fluid) unplasticized PVC pipe |
おもに水理学で用いる語であり、単位重量の水の有する種々な形態のエネルギーの大きさを、水柱の高さとして表わしたものをいう。 0.1MPa=水柱10m |
ストレスクラッキング stress cracking synthetic resin |
応力き裂のことでつぎの意味がある。
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線膨張率 coefficient of linear thermal expansion |
固体の長さが温度によって変わる割合を表わし、温度が1度変化したときの長さの変化率で示す。塩ビ管の線膨張係数αは約7×10-5/℃であり、温度変化1度に対し長さ1mあたり0.07mm伸縮することになる。 |
ソルベントクラッキング solvent cracking |
ストレスクラッキング(応力き裂)の1種であり、溶剤 (solvent) の加わったときに生じるき裂現象を特に区別していう。塩ビ管の場合は15℃以下の低温、2応力(熱応力、TS接合部の応力・生曲げなど)3溶剤の存在(接着剤・防腐剤など)の3要因が加わったときに発生することがある。 |